副業としても注目を集めるeBay輸出ですが、言語の壁や国際配送の難しさなど、デメリットも大きいです。
しかし、eBayの仕組みやメリット・デメリットを理解していれば、初心者でも安心して始められます。
この記事では、eBay輸出を始めようか迷っている初心者の方向けに、メリット・デメリットについて解説します。
この記事でわかること
- eBayとは「世界規模で販売できるマーケット」
- eBay輸出を始める3つのメリット
- eBay輸出を行う3つのデメリット
eBayを始めるなら、まずは不安な点を解消してから始めるのがおすすめです。
「海外販売で稼いでみたい」「リスクを抑えて副業を始めたい」という方は、ぜひ最後までご覧ください。
なお、当ブログでは副業やせどりに関する情報を随時アップしているので、ご興味のある方は以下の記事も参考になります。
Contents
eBayとは「世界規模で販売できるマーケット」

eBayは、アメリカで生まれた世界最大級のオンラインマーケットプレイスです。
個人や企業が、国境を越えて商品を売買できる「越境EC」の代表的なプラットフォームとして世界中で利用されています。
eBayがどのようなマーケットなのか、以下の3つの視点から特徴を見ていきましょう。
特徴を理解する事で、eBayが自分に合ったプラットフォームかどうかを判断する材料になります。
世界最大級のオンラインマーケットプレイス
世界最大級のオンラインマーケットプレイスであるeBayは、圧倒的な規模感が特徴です。
世界190カ国以上で利用され、年間のアクティブバイヤー(1年間に1回以上購入した人)の人数は1億3400万人にものぼります。
2022年時点のeBayの市場規模に関するデータは、以下のとおりです。

画像引用元:イーベイ・ジャパン
eBayの取引額は約10兆円を超え、常時15億点以上の商品が出品されており、多くの取引が日々行われています。
世界中のユーザーが利用しているため、日本では売れない中古品でも、海外のコレクターにとっては高値で取引される可能性があります。
個人でも始められる越境ECプラットフォーム
越境ECとは、インターネットを通じ国境を越えて商品の売買を行う電子商取引を指します。
通常、専門的な知識や多額の費用が必要ですが、eBayを利用すれば、個人でもすぐに世界中バイヤーに向けて商品を販売できます。
eBayが他のプラットフォームと違う点は、以下のとおりです。
- 自社でサイトを構築する必要がない
- 多様な決済方法に自動で対応できる
- 初期費用を抑えてビジネスを開始できる
eBayは専門知識や経験が少ない個人が、副業として海外販売に挑戦しやすい環境を提供しています。
初心者でも始めやすい販売環境
初心者でも始めやすい販売環境が整っている点も、eBayの特徴です。
eBayにはセラーをトラブルから守るための独自の保護プログラムや、日本語での手厚いサポートが用意されています。
セラー保護プログラム

画像引用元:イーベイ・ジャパン
商品が破損して返品された場合や、バイヤーからの理不言なクレームなど、セラーが不利益を被らないように保護する仕組みがあります。
例えば、以下のようなトラブルが発生した場合に保護されます。
- 使用や損傷させた状態で返品してきた
- 「説明内容と商品が違う」と返品送料を求めてきた
- 大量のネガティブ評価をつけられてしまった
- 理不尽な注文内容の変更やサービスを要求された
- 天候等や配送業者の不手際などで、配送遅延、または商品が紛失した
- バイヤーが支払いをしてくれない
不測の事態が発生しても、eBayがセラーを守ってくれるため、安心して販売活動に専念できますね。
eBay知的財産保護プログラム(VeRO)

画像引用元:イーベイ・ジャパン
知的財産権を持つブランドやメーカーを保護しながら、バイヤーが誤って偽造品などを購入しないようにするためのプログラムです。
知的財産権の所有者は、自身の権利を侵害している出品の削除をeBayに申請できます。
例えば、以下のような出品が違反とみなされる場合があります。
- 偽造品や模倣品など、正規品ではない商品の出品
- 他人のウェブサイトや出品から、画像や商品説明文を無断で使用する
- ブランドが販売を許可していない国や地域へ並行輸入品を販売する
もし権利所有者から違反の指摘を受けた場合は、eBayから届くメールの指示に従い、対処しましょう。
真贋保証サービス

画像引用元:イーベイ・ジャパン
真贋保証サービスとは、高額なブランド品などを販売する際、バイヤーの不安(偽物かどうか)や、セラーのリスク(商品のすり替え返品など)を解消するための仕組みです。
真贋保証サービスでは、専門の鑑定士が商品の真贋をチェックし、eBayが以下の対応を代行します。
- 真贋鑑定: 専門家が本物かどうか、出品内容と一致しているかをチェックする
- 国際配送・関税対応: 鑑定を通過した商品を、eBayが海外のバイヤーへ発送する
- 返品対応: すり替えなどを防ぐため、返品時も鑑定センターで商品を再チェックする
- 信頼性の向上: 対象商品に「真贋保証バッジ」が表示され、購入者の信頼を得やすくなる
セラーは商品を国内の鑑定センターに送るだけで取引が完了するため、安心して高額商品を販売できます。
なお、真贋保証サービスについては、以下の記事で詳しく解説していたので、併せてご覧ください。
eBay輸出を始める3つのメリット

国内市場だけではなく、世界を舞台にビジネスを展開できるeBay輸出は、初心者や副業を探している人におすすめです。
海外輸出と聞くと難しく感じるかもしれませんが、個人でも始めやすい環境が整っています。
国内販売にはない魅力を知って、eBay輸出にチャレンジしてみましょう。
①日本の商品が高く売れやすい
日本の商品が高く売れやすい背景には、「Made in Japan」というブランドに対する世界的な信頼があります。
日本製品は品質が高く、丁寧な作りであると広く認識されているため、海外のバイヤーは国内価格よりも高い金額を支払ってくれます。
特に、以下のような商品は海外で人気があり、高値で取引される傾向です。
- 状態の良い中古フィルムカメラやレンズ
- 限定版のアニメグッズやフィギュア
- レトロゲームのソフトやゲーム機本体
- 高品質な中古ブランドのバッグや腕時計
日本製品は、海外のコレクターや愛好家からの需要が絶えません。
また、近年の円安は輸出ビジネスにとって追い風です。
例えば1ドル150円の時に100ドルの商品が売れると、日本円での売上は15,000円となり、1ドル100円の時に比べて5,000円も利益が増えます。
日本の商品の価値が世界で認められている今、高い収益を期待できるでしょう。
②初期費用が少なく個人でも始められる
初期費用が少なく個人でも始められる手軽さは、eBay輸出が多くの人に選ばれる理由です。
実店舗を持つビジネスとは異なり、高額な初期投資を準備する必要がありません。
実店舗と比較して、抑えられる費用には、以下のようなものがあります。
- 固定費を抑えられる:実店舗のような家賃や人件費はかからず、自宅とパソコンがあれば始められる
- 少額から仕入れられる:自宅の不用品を出品したり、1万円程度の資金で商品を仕入れたりする事からスタートできる
- 出品手数料が無料になる枠がある:ストアに登録していない状態でも、毎月最大250品まで出品手数料がかからない
リスクを最小限に抑えられる点が、eBayの良いところですね。
eBay輸出は、副業として始めたい会社員や主婦の方にも最適なビジネスモデルと言われています。
③国内販売に比べてライバルが少ない
eBay輸出は、国内の物販プラットフォームに比べて競争が少ないです。
メルカリやヤフオクなどの国内市場は多くのセラーで飽和状態にありますが、eBay輸出はまだ参入者が限られています。
ライバルが少ない理由には、以下のような理由があります。
- 言語の壁:英語での顧客対応が必要になる
- 国際配送の手間:海外への発送手続きが複雑に感じられる
- 独自のルール:アカウント初期の出品制限など、eBay特有のルールに慣れる必要がある
参入障壁があるおかげで、激しい価格競争にも巻き込まれなくて済みます。
言語の壁については、適切なツールを使えば誰でも問題なく海外バイヤーと取引ができます。
私が使っているツールは、無料で誰でも利用できるので、ぜひご活用ください。
eBay輸出を行う3つのデメリット

eBay輸出には多くのメリットがある一方で、海外取引ならではのデメリットには注意が必要です。
ビジネスを始める前にデメリットを理解し、対策を準備しておく事で、トラブルを未然に防ぎましょう。
ここからは、それぞれのデメリットと対処法について詳しく解説します。
①英語での対応が必要になる
英語での対応が必要になる点は、多くの初心者が不安に感じる部分です。
eBayはアメリカ発のプラットフォームなので、サイト内の表記やバイヤーとのコミュニケーションは英語が基本になります。
eBayでは、主に以下のような場面で英語が使用されます。
- 商品ページのタイトルや説明文の作成
- バイヤーからの質問への返答
- 発送完了の連絡
- トラブル発生時の交渉や連絡
イーベイ・ジャパンの調査によると、日本人セラーの6割以上が基礎的な英語レベル以下というデータもあります。
しかし、eBay輸出を始めるのに、流暢な英語力は必要ありません。
Google翻訳やDeepLなどを活用すれば、問題なくコミュニケーションがとれます。
また、よく使うお礼のメッセージや発送連絡などは、あらかじめテンプレートとして保存しておくと便利です。
以下のサイトでは、問い合わせ対応に使えるテンプレートが豊富に用意されているので、ぜひご活用ください。
②国際配送の手間とコストがかかる
国際配送の手間とコストがかかる点も、国内販売との大きな違いです。
海外へ商品を発送する場合、国内配送よりも手続きが複雑になり、送料も高額になります。
追加で発生する手間や費用は、以下のとおりです。
- 頑丈な梱包材を準備する
- 配送先の国で禁止されている商品でないか確認する
- 国内配送よりも高額な送料を支払う
特に壊れやすい商品を送る際は、長距離の輸送に耐えられるよう、厳重な梱包が求められます。
また、送料は商品の重量やサイズ、配送先の国によって大きく変動します。
そのため、利益を確保するためには、出品時に正確な送料を設定するか、商品価格に送料分を含めるなどの工夫が必要です。
③関税や返品トラブルのリスクがある
関税や返品トラブルのリスクは、海外輸出において避けて通れない問題です。
商品がバイヤーの国に到着した際に関税が発生し、支払いを巡ってトラブルになる場合があります。
具体的には、以下のようなケースが考えられます。
- 関税トラブル:バイヤーが関税の支払いを拒否し、商品が返送される
- 配送トラブル:輸送中に商品が破損したり、紛失したりする
- 返品トラブル:「商品説明と違う」という理由で返品を要求される
- 悪質な返品:高額商品を偽物とすり替えて返品される
リスクに備えるためにも、商品ページに「関税の支払いはセラー負担」と明記したり、追跡番号付きの配送方法を選択したりする事が有効です。
また、2025年8月にアメリカに輸入されるすべての商品に関税が導入されています。
関税に関する最新情報について、以下の記事が参考になるので、参考にしてください。
まとめ|eBayのメリット・デメリットを理解して、輸出ビジネスを始めよう!

この記事では、eBayの基本的な特徴から、輸出を始める上でのメリット・デメリットについて解説しました。
この記事のまとめ
- eBayとは世界190カ国以上で利用されるマーケットプレイスで、個人でも始めやすく、初心者向けの保護プログラムも充実している
- eBayを利用する3つのメリット
- 日本の商品が高く売れやすい
- 初期費用があまりかからず個人でも始められる
- 国内販売に比べてライバルが少ない
- eBayを利用する3つのデメリット
- 英語での対応が必要になる
- 国際配送の手間とコストがかかる
- 関税や返品トラブルのリスクがある
eBay輸出は、メリットとデメリットの両方を正しく理解していれば、リスクを最小限に抑えられます。
特に、円安の今は日本の商品を海外に販売する絶好のチャンスです。
ぜひ皆さんもeBay輸出にチャレンジしてみましょう。
なお、当ブログではeBay輸出に関する有益な情報を随時発信していますので、ご興味のある方はぜひ他の記事もご覧ください。