手数料が1つではないので、最終的な利益がいくらになるのか分からないという方は多いです。
eBay輸出で利益を出すには、手数料の仕組みを正しく理解する必要があります。
この記事では、eBay輸出でかかる5つの手数料と利益計算の方法について、初心者にも分かりやすく解説します。
この記事でわかること

「手数料の仕組みが分からず不安な方」「確実に利益を出したい方」は、ぜひ最後までご覧ください。
なお、当ブログでは、eBay輸出の始め方や売上アップのコツに関する記事を多数紹介しているので、併せてご覧いただけると幸いです。
Contents
初心者が知るべき5つの手数料

画像引用元:料金について(イーベイ・ジャパン)
eBayで商品を販売する際には、いくつかの手数料が発生します。
利益をしっかり確保するためには、どのような費用がかかるのかを事前に把握しておきましょう。
それぞれの内容を詳しくみていきましょう。
①出品手数料(Insertion fees)
出品手数料とは、eBayに商品を出品する際にかかる費用のことです。
ストアを契約していない場合でも、毎月最大250品までは無料で出品できる枠が設定されています。

画像引用元:料金について(イーベイ・ジャパン)
しかし、無料出品枠を超過すると、1品ごとに追加で手数料が発生する点には注意が必要です。
プラン | 毎月の無料出品枠(固定価格) | 無料出品枠超過時の手数料(1品あたり) |
---|---|---|
契約なし | 250品 | 0.35ドル |
スターター | 250品 | 0.30ドル |
ベーシック | 1,000品 | 全カテゴリー 1,000 / $0.25 指定カテゴリー 10,000 / $0.25 |
プレミアム | 10,000品 | 全カテゴリー 10,000 / $0.10 指定カテゴリー 50,000 / $0.10 |
アンカー | 25,000品 | 全カテゴリー 25,000 / $0.05 指定カテゴリー 75,000 / $0.05 |
エンタープライズ | 100,000品 | 全カテゴリー 100,000 / $0.05 指定カテゴリー 100,000 / $0.05 |
なお、ベーシックストア以上のプランを契約すると、無料出品枠を超過した場合の手数料を抑えられる場合があります。

全カテゴリーと指定カテゴリーでは無料出品枠が異なるので、出品する商品がどのカテゴリーに該当するのかを確認しておきましょう。
指定カテゴリーについては、eBayの公式サイトよりご確認ください。
②落札手数料(Final Value Fee)
落札手数料は、出品した商品が購入されたときに発生する手数料で、「FVF(Final Value Fee)」とも呼ばれます。
販売価格と送料を合わせた売上総額に対して、カテゴリーごとに定められた割合で計算される仕組みです。

画像引用元:料金について(イーベイ・ジャパン)
ただし、ストア契約なしの場合とありの場合では、落札手数料が異なります。
ストア契約ごとの落札手数料
- ストア契約なし:カテゴリーごとの落札手数料12.35%~15% + 1取引あたり$0.40
- ストア契約あり:カテゴリーごとの落札手数料12.35~14.95% + 1取引あたり$0.40

ストア契約しておいた方が、若干ではありますが落札手数料が下がります。
カテゴリーや売上総額ごとに落札手数料が異なるため、詳細については以下の記事が参考になると思います。
③海外決済手数料(International fees)
海外決済手数料は、日本のセラーが海外のバイヤーへ商品を販売した際に適用される手数料です。
「International fee」とも呼ばれ、越境ECならではの費用といえます。
海外決済手数料の主な特徴は、以下のとおりです。
海外決済手数料
- 計算対象:商品価格、送料、税金などを含んだ売上総額
- 基本料率:1.35%
- 割引制度:前々月の総売上に応じて料率が割引される

基本の料率は1.35%ですが、セラーの実績に応じて割引制度が設けられています。

画像引用元:料金について(イーベイ・ジャパン)
例えば、前々月の総売上が$3,000以上になると、料率が1.20%に下がるなど、販売額が増えるほど手数料が割引される仕組みです。
日本の商品を海外に届けるために発生する費用として、海外決済手数料も利益計算に含めておきましょう。
④ストア手数料
ストア手数料は、月額料金を支払うことでeBay上に自分の店舗をもてる有料プランの費用です。
ストアを契約すると、出品手数料や落札手数料の割引、無料出品枠の増加といった特典が受けられます。

画像引用元:料金について(イーベイ・ジャパン)
プランは販売規模に応じて複数用意されており、例えば「ベーシックストア」は月額$21.95(年間契約の場合)から利用可能です。
※ただし、以下の月額ストア費用は年間契約なので、単月で支払う場合は費用が高くなります。

画像引用元:料金について(イーベイ・ジャパン)

毎月250品以上出品するセラーは、ベーシックストア以上のプランを契約する方がトータルの手数料ではお得です。
初心者のうちはストア契約なしやスターターを契約し、本格的に商売として取り組む場合はベーシックプラン以上を検討しましょう。
⑤ペイオニア手数料
eBayでの売上金は、決済サービスであるPayoneer(ペイオニア)を通じて受け取ります。
売上金を受け取る場合、Payoneerのサービス利用料として2%の手数料が差し引かれます。
以下の金額は、実際に手数料を差し引かれた金額例です。


eBayの手数料とは別に引かれるため、利益を計算するうえで見落とせない費用です。
また、手数料とは別に為替レートによっても、最終的に受け取る日本円が異なる点にも注意が必要です。
なお、まだeBayを始めていない方は、ペイオニアのアカウント作成は必須なので、以下の記事より登録しましょう。
手数料込みで利益計算を行う

eBay輸出で安定した利益を得るためには、販売価格から各種手数料を差し引いた上で、最終的にいくら残るかを把握しておく必要があります。
最終的な利益は「売上 - (仕入れ値 + 送料 + 各種手数料の合計)」で計算できます。
ただし、毎回手計算では正確な数字が出せないため、利益計算表を活用して計算するのがおすすめです。
以下のサイトでは、無料で利益計算表を入手できるのでご活用ください。
実際に利益計算表を利用した例は、以下のとおりです。
販売価格・FVF・仕入れ価格・送料を入力する。
※海外手数料とペイオニア手数料はそのまま記載されている数値を使う
なお、今回は200ドルの商品を販売したと想定して入力します。
■入力前

今回は、以下の条件で入力する。
入力条件
- 販売価格:200ドル
- FVF:13.5%
- 仕入れ価格:13,000円
- 送料:6,000円

200ドルの商品を販売した場合、以上の条件では総利益が6,370円(利益率21%)になります。

利益計算の時点で赤字だと分かれば、出品枠を無駄に消費する必要もないですよね。
特に落札手数料(FVF)はカテゴリーごとに異なるため、商品を出品する前に一度シミュレーションしてみるのがおすすめです。
事前に計算する習慣をつけることで、価格設定のミスを防ぎ、着実に利益を積み上げていきましょう。
まとめ|手数料を把握したうえで出品しよう!

この記事では、eBay輸出で必ず発生する手数料ついて解説してきました。
この記事のまとめ
- eBayで利益を出すには5つの手数料の理解が重要
- 主な手数料は「出品手数料」「落札手数料」「海外決済手数料」「ストア手数料」「ペイオニア手数料」
- 正確な利益計算が赤字を防ぐ
- 利益計算表を活用し、出品前に利益をシミュレーションすることがおすすめ

手数料を把握せずに販売を続けると、気づかないうちに利益が圧迫されたり、赤字になったりする可能性があります。
本記事で解説した5つの手数料を参考に、出品前に必ず利益計算を行いましょう。
今回も最後までご覧いただきありがとうございました。
なお、当ブログでは副業やせどりに関する情報を随時アップしているので、ご興味のある方はぜひご覧ください。