副業として人気のせどりですが、手軽さゆえの落とし穴も多く、利益を出す前に挫折してしまう人は多いです。
しかし、やり方次第では、まだまだ稼げる余地はあります。
この記事では、「せどりは儲からない」という理由と、せどりで成果を出す方法を分かりやすく解説します。
この記事でわかること
- 「せどりは儲からない」と言われてしまう6つの理由
- せどりで成果を出す方法5選

「なぜ稼げないのか知りたい」「せどりでしっかり成果を出したい」という方は、ぜひ最後までご覧ください。
なお、当ブログでは副業やせどりに関する情報を随時アップしているので、ご興味のある方はぜひご覧ください。
「せどりは儲からない」と言われてしまう6つの理由

せどりは副業として人気を集めていますが、儲からないと指摘している方もいます。
ここからは、なぜ「せどりは儲からない」と言われてしまうのか、以下の6つの理由を解説します。
以上の理由は互いに関連しあており、一つの問題が次の問題を引き起こす悪循環につながることもあります。
①参入障壁が低いためライバルが急増している
せどりが儲からないと言われる理由のひとつに、誰でも簡単に始められる手軽さからライバルが急増している点があります。
特別なスキルや資格は必要なく、スキマ時間で取り組めるため、副業として選ぶ方は多いです。
経済産業省のデータでは、個人間EC(CtoC)が年々拡大しており、ライバルが増えていることが分かります。

画像引用元:令和5年度電子商取引に関する市場調査(経済産業省)
参入者が増えることで、以下のような状況が生まれます。
- 仕入れの競争激化:利益の出る商品は、店舗でもネットでも早い者勝ちになっている
- 情報の飽和:YouTubeやSNSでノウハウが広く普及し、誰でも同じような商品を狙うようになった
- 価格競争:同じ商品を売るライバルが増え、値下げ競争に巻き込まれやすくなった

参入障壁の低さが競争を生み、利益を出しにくい環境になってしまいました。
②価格競争が激化し薄利多売になっている
ライバルが増加すると、必然的に価格競争が激化します。
同じ商品を複数のセラーが販売すると、バイヤーは少しでも安い価格の出品者を選ぶため、値下げ競争になる可能性が高いです。
Amazonでは、価格を最安値に合わせるツールを使っている出品者も多く、価格競争が始まると簡単には収まりません。
また、バイヤー側も価格を比較するツールを使っているため、安売りになってしまう傾向があります。
実際にバイヤーが使っているツールの画像は、以下のとおりです。

※上記は「Keepa」と呼ばれる価格履歴を確認できるツールです

価格競争の結果、薄利多売になってしまい、せっかく商品が売れても利益が少ししか出ないという方もいます。
また、送料や販売手数料を差し引くと、最終的に赤字になってしまうケースも多々見られます。
そのため、「せどりは儲からない」とあきらめてしまうセラーも多いです。
③不十分なリサーチで売れない商品を仕入れてしまう
せどりで失敗する典型的なパターンが、需要のない「売れない商品」を仕入れてしまうことです。
「たぶん売れるだろう」と感覚的に商品を選んでしまい、売れずに不良在庫として抱えている方もいます。
失敗につながる仕入れ判断としては、以下のようなものがあります。
- 感覚頼りで仕入れる:「何となく売れそう」「自分なら欲しい」など、主観的に判断してしまう
- 情報鵜呑みにして仕入れる:ネットで見かけた「利益率が高い」という情報だけを信じて、裏付けを取っていない
- そもそもリサーチが不足している:ツールを使わず、過去の販売実績や価格推移を確認していない

私もリサーチをせずに、新発売のサンリオのグッズを購入しましたが、いまだに売れていません(笑)
ちなみに、以下の商品は売れると思って在庫になってしまったものの一部です。

「自分が売りたい商品」ではなく、「バイヤーが欲しい商品」を出品することが重要です。
④不良在庫が増えキャッシュフローが悪化している
リサーチ不足や価格競争の末に売れ残った商品は「不良在庫」となって、経営を圧迫します。
商品が売れないだけでなく、以下のような問題を引き起こし、キャッシュフロー(お金の流れ)を悪化させます。
- 資金が固定される(使えない状態が続く)
- 商品を仕入れるために使ったお金が、売れるまで回収できない
- 新たな商品を仕入れるための資金が不足し、ビジネスが伸びない
- 保管コストが発生する
- 在庫を保管するスペースが必要になる
- 外部に保管を依頼する場合、売れない商品にも在庫保管手数料が毎月かかって、利益を圧迫する
- 商品の価値低下
- 時間の経過とともに商品の価値が下がり、売れにくくなる

新発売の商品を買っても、数カ月もすれば中古市場にたくさん流通するので、売れなくなってしまいます。
例えば、2ヶ月以上売れ残っているような商品は、赤字になったとしても売り切って、少しでも早く現金化するなどの判断が重要です。
⑤販売するプラットフォームの規制が強化されている
Amazonやメルカリなどのプラットフォームでは、利用規約やルールが年々厳しくなり、せどりに対する規制が強化される傾向にあります。
以前は可能だった手法が使えなくなったり、アカウントリスクが高まったりしています。
規制強化の事例としては、以下のようなものがあります。
- 新品コンディションの厳格化
- Amazonでは「個人から仕入れた商品」や「メーカー保証が得られない商品」は、新品として出品できない
- 真贋調査の強化
- メーカーからの請求書や販売許可書がないと出品できないブランドが増えている
- 書類を提出できない場合、アカウント停止や閉鎖につながるリスクがある
- 手数料・制度の変更
- プラットフォーム側の都合で、販売手数料やポイント制度が変更されることがある
- 結果的に、当初計算していた利益が出ず赤字になってしまうこともある

規制が強化されれば、最悪アカウント停止につながる可能性もあるので、資格問題と言えます。
⑥利益が出る前に諦めてしまっている
せどりで安定して稼げるようになるまでには、地道な作業の積み重ねと試行錯誤が必要です。
しかし、多くの人が成果を実感する前に、挫折して稼げる前に諦めてしまっています。
挫折してしまう要因は、以下のとおりです。
- ずっとリサーチしている
- 安定した仕入れ先を見つけられない
- 常に新しい利益商品を探し続けなければならないと思っている
- 労力と利益が見合っていない
- 時間をかけてリサーチや梱包・発送作業をしても、価格競争などの影響で思ったように利益が上がらない
- 結果的に、モチベーションが維持できなくなる
- 収入が不安定
- 毎月同じように稼げる保証がない
- 収入が安定しないことへの不安から継続を断念してしまう

理想と現実のギャップは、私もせどりを始めた当初はいつも感じていました。
ただし、成功している人は、苦しい時期を乗り越え、失敗を繰り返しながら自分なりの勝ちパターンを見つけています。
せどりで成果を出す方法5選

失敗パターンを避け、正しい戦略で取り組めば、せどりは依然として魅力的なビジネスモデルです。
ここからは、安定した利益を確保するための5つの方法をご紹介します。
これらの方法は、ただのテクニックではなく、長期的に稼ぎ続けるための基本的なアプローチです。
①eBay輸出にチャレンジしてみる
国内のEC市場(Amazonやメルカリなど)では、近年の物価高もあって安売り傾向に拍車がかかっています。
国内せどりの激しい価格競争に悩んでいるなら、海外に目を向け「eBay輸出」に挑戦するのもおすすめです。
eBayは世界190カ国で利用される世界最大級のECマーケットで、日本の市場とは比較にならないほどのバイヤーと取引しています。

※画像引用元:イーベイ・ジャパン
eBay輸出を行うメリットは、以下のとおりです。
eBay輸出を行うメリット
- 巨大な市場規模:国内では需要がない商品でも、海外では高値で売れる可能性がある
- 高い商品価値:「Made in Japan」製品は高品質というイメージが強く、信頼性が高い
- ライバルの少なさ:参入障壁の高さから、ブルーオーシャンで戦える可能性が高い

実際に私もeBay輸出をしていますが、価格競争に巻き込まれることなく販売できています。
国内での売上に限界を感じている場合、視点を変えて海外市場をターゲットにしてみてはいかがでしょうか。
eBayついて解説している記事があったので、気になる方は以下のサイトをご確認ください。
②データに基づいたリサーチを徹底する
せどりで安定した利益を出すには、感覚的な仕入れを卒業し、データに基づいたリサーチが必要になります。
売れる商品には必ず「売れる理由」があり、過去の販売データから読み解くことが可能です。
リサーチツールなどを活用し、以下の数値を必ず確認する癖をつけましょう。
確認すべき主なデータ
- 販売実績:過去にどれくらいの数量が、どのくらいの価格で売れているか
- 価格推移:価格が下落傾向なのか、安定しているか
- 出品者数:ライバルの数や在庫状況はどうか
- ランキング変動:商品の売れ行き(回転率)は良いか
私もeBayでは、ポータルサイトで確認できる数値を見ながらリサーチしています。


データを分析し、「なぜこの商品は売れているのか」を考えることで、仕入れの精度は格段に上がります。
リサーチの徹底こそが、不良在庫を減らし、継続的な利益を上げるために重要です。
③専門ジャンルに特化して販売する
いろんなジャンルをごちゃまぜで扱うと、知識が深まらないためリサーチの効率が悪くなってしまいます。
成果を出すためには、自分の得意な分野や興味のある分野に絞り、その道の専門家を目指す「特化型せどり」がおすすめです。
専門ジャンルに特化するメリットは、以下のとおりです。
専門ジャンルに特化するメリット
- 商品知識が深まる:相場観が養われ、利益の出る商品を見つけられるようになる
- リサーチ効率が向上する:見るべきポイントが絞られるため、無駄な時間が減る
- バイヤーから信頼される:「〇〇ならこの人」と認知されるため、リピーターがつきやすくなる

データを分析し、「なぜこの商品は売れているのか」を考えることで、仕入れの精度は格段に上がります。
実際に、専門ジャンルに特化して成果を出しているセラーの記事があったので、併せてご覧ください。
④ツールを活用して作業を効率化する
せどりはリサーチ、仕入れ、検品、出品、価格改定、梱包、発送など、多くの作業工程があります。
作業をすべて手作業で行っていると、時間がいくらあっても足りず、いずれ限界を迎えます。
そこで重要になるのが、有料・無料のツールを積極的に活用し、作業を効率化・自動化することです。
ツールで効率化できる作業例
- リサーチツール:条件を指定して利益商品をリストアップする
- 問い合わせ対応ツール:バイヤーとの問い合わせ対応にAIを活用して効率化する
- 在庫・売上管理ツール:面倒な収支計算を自動化する

ツールを導入することで生まれた時間を、より利益につながるコア業務に集中させられます。
ツールは単なる時短道具ではなく、売上を最大化するための戦略的な投資と言えるでしょう。
⑤成功している人から正しいノウハウを学ぶ
成果を出すためおすすめなのが、すでに成功している先輩から正しい知識や考え方を学ぶことです。
成功している人から正しいノウハウを学ぶ方法としては、以下のようなものがあります。
成功している人から正しいノウハウを学ぶ方法
- 書籍・ブログ:成功者の思考やノウハウが体系的にまとめられている
- YouTube:実際の作業画面を見ながら、具体的な手順を無料で学べる
- オンラインコミュニティ・スクール
- 直接質問できる環境で、疑問点をすぐに解消できる
- 同じ目標を持つ仲間と情報交換することでモチベーションを維持しやすい

私もAwiiinさんのブログやYouTubeを活用して、eBayのやり方を学びました。
もちろん、学んだ知識を自分自身で実践し、試行錯誤を繰り返すことが大前提です。
しかし、正しい方向性を示す地図(ノウハウ)があれば、目標までの道のりは格段に近くなります。
もし、eBayを始めようとされている方は、以下のサイトがおすすめなので、ぜひご活用ください。
まとめ|やり方次第でせどりはまだまだ儲けられる!

この記事では、「せどりは儲からない」と言われてしまう理由と、成果を出すためための方法について解説してきました
この記事のまとめ
- せどりが儲からない理由
- 参入障壁が低いためライバルが急増している
- 価格競争が激化し薄利多売になっている
- 不十分なリサーチで売れない商品を仕入れてしまう
- 不良在庫が増えキャッシュフローが悪化している
- 販売するプラットフォームの規制が強化されている
- 利益が出る前に諦めてしまっている
- 成果を出すための方法
- eBay輸出にチャレンジしてみる
- データに基づいたリサーチを徹底する
- 専門ジャンルに特化して販売する
- ツールを活用して作業を効率化する
- 成功している人から正しいノウハウを学ぶ

「せどりは儲からない」の理由を理解し、正しい対策を取れば、成果を出すことは十分に可能です。
本記事で解説したポイントを参考に、せどりの課題をクリアし、自分の勝ちパターンを見つけていきましょう。
今回も最後までご覧いただきありがとうございました。
なお、当ブログでは副業やせどりに関する情報を随時アップしているので、ご興味のある方はぜひご覧ください。